「歯医者さんでアシスタントしている人!」-。
そうです。それもお仕事の1つです。でもほかにもいろいろやっています。正式には歯科衛生士法に基づく厚生労働大臣免許の国家資格で、①歯牙及び口腔科疾患の予防処置②歯科診療の補助③歯科保健指導―の3業務が定められています。
最近、お口の中の健康が大きく全身に関係していることが分かってきています。
例えば、全身麻酔下で手術をされる方に術前術後の口腔ケア(お口のお手入れ)を行うと経過が良くなり、入院日数を減らすことができ、入院患者さんの発熱回数が減ることも分かりました。歯科衛生士がかかわるとさらに経過が良くなるという報告もあります!
メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)や心臓血管疾患、動脈硬化などにもお口の中の健康が大きくかかわっていることが分かっています。(心臓の傷んだ所や動脈硬化の起こっている所から歯周病菌が発見されています)。
ほかにも、少しボンヤリしてきた高齢者の方がお口の中の環境を整えてしっかりかむ訓練をすると、頭がしっかりしてくることもあると分かりました。こうした訓練やお口の中の環境を整えるお手伝いに歯科衛生士はかかわっています。
お口の中の健康と身体全体の健康のかかわりがいろいろとはっきりしてきた現在、私たち歯科衛生士は歯科医院の中だけではなく、外に飛び出しさまざまな事業に携わり、お口の中を健康にしていくことで十勝の皆様の全身の健康を守る活動を行っています。
こうした活動のお話をこれから3回(休日歯科診療・障がい者歯科診療、巡回歯磨き指導、口腔機能向上プログラム・いきいき交流会)にわたって紹介しようと思います。
このシリーズが終わるころには、歯科衛生士を皆様のもっと身近に感じていただけるだろうと期待しながら、リレー紹介していきたいとおもいます。どうぞ気楽にご覧になってください。(嶋﨑祐記子)